20080527。昨日、仕事をサボりつつ、中村拓志の講演会@INAX GINZAへ。なかなかモダンから抜け出した面白い建築を作り出している人だと思っていました。講演内容は資本主義社会に対して、建築は何ができるのかという話を自作にからめて展開。現在のゼネコン、ハウスメーカーの単純的経済性と、巨匠と呼ばれるような建築家の作家性に対する戦略的批評を垣間見た。なるほど僕が依頼主なら彼に頼むわと納得させられてしまうほど、巧みな構造をもった戦略だ。

現在の市場の中で、付加価値と環境問題は重要なウエイトを占めるが、その二つをうまくいなしながら新しい方向にもっていこうとしているように感じる。

友人のてっちゃんは資本主義自体を反対してるし、白ちゃんは"FUCKIN'MEDIA!"という始末。恩恵をさずかっといてそうは言えません。建築を志すものとして現状をポジティブに展開していく方向性をもったお話を聞けたことはなかなか幸運なことでした。環境の最適化ってなとこかな。