先日、銀座のメゾンエルメスで開かれているサラ・ジー展に行ってきた。

展示はとても細かな要素によって構成されていく全体性を持っていて、作品との距離のとり方によって痕跡、カオス、方向性、物語性と印象が大きく変化していく。彼女は会場の空間的な特性を生かしつつも、場を変容させていく。その変化を加速させるような会場の空間構成を見事に演出している。

今回の彼女の展示は遺伝子的な構造をしていて無機質な消費社会の副産物がマテリアルとなっている。それらは一定の秩序を保ちながら、他の異なる秩序をもつマテリアルと共存しあう。これがダイナミックな全体性を創り出してんじゃないのかなと思う。東京的な。無限の読み取り方が存在するんじゃないかなと感じた。

カオス理論についてはの詳しいことは後日、もう少し勉強してからにしよう。