様々な情報が含まれている言葉は、強度を持ち、私たちは適宜それを利用しているが、最近、幼児的で抽象的な言語を耳にすることが多い。

例えば「超」とか、「やべー」とか、「かっこいい」、「かわいい」と言った類。これらを日常で連呼していると、多様な事物の繊細な特徴がたった一語で片付けられ、近い感性を持つもの同士でしかそれらの特性を共有できなくなる。スラング化していく。デザインでコミュニケーションをとるものにとってこれは致命傷だ。そして次第に表現力が低下し、それに伴い感性も失っていきそうだ。

やれだれだれの作品だ、だれだれの建築だとか言うことも想像力を弱めているんじゃないかと感じる。それ自体の本質と向き合い、理解し、表現できるような力を身につけるためには、常にトレーニングしていかなければならない。